2018年06月24日

ソウルでの展覧会【グム(線)】

ソウルに来てます。
「グム(線)」というタイトルの展覧会が始まりました。
_展覧会集合写真t.jpg

40代前後の5組の建築家/チームによる展覧会。日本からは成瀬猪熊設計事務所と僕の2組、韓国はChanghyun Parkさん(round architects)、WooskMinさん(Min Workshop)、Seungmo Seoさんの3組。3つのテーマに対してそれぞれが応答するような展示形式。
全体のテーマになっているグム(これは3年前にプリズミックギャラリーでの韓国建築家展と同じ)という言葉は、やや古い言葉なんだそうですが、《線》という意味のほかに、境界とか外形とかいうような意味を含むとのこと。そこから、境界・風景・型(スタイル)という3つのテーマが抽出されたんだけど、意訳もあると思いつつ、グムというのは興味深い言葉ですね。
仲建築設計スタジオは、「線→境界」、「線→風景」、「線→型」という回路を展示しました。A3程度の写真のうえに透明なフィルムを被せ、そのフィルムに《線》を描いた。フィルムをめくりながら見てもらってますが、一方で風(エアコンとか人の移動とか)でひらひらとそよいでもいて、涼やかな印象。
DSC_5753.JPG

テーマ1での展示。
IMG_1608tt.jpg

フィルムをめくって展示を見てもらう。重要な《線》を表現。
DSC_5747.JPG

テーマ2での展示。「線→風景」として、写真家のスタジオ付き住宅を展示。展示空間は古い民家をリノベーションしてつくられている。
DSC_5741.JPG


DSC_5743.JPG

テーマ1での成瀬猪熊設計事務所の展示。
DSC_5749.JPG

テーマ2での成瀬猪熊設計事務所の展示。

開場後のシンポジウムは長かった!2時間半か3時間いってたんじゃないか。5人でテーマについての話と、日本の住宅事情とかシェアハウスなどの建築の取り組みの話とか。特に日本の状況は関心が高いように思いました。家族の大きさが小さくなり、人口も減り、少子高齢化が進むという状況は日本も韓国も同じ(韓国の方が出生率はもっと低い)だからということです。量は足りてるが質的にうまくいっていない、どんな場や空間をつくればいいのか定型がない、という状況において、建築家も「何をどうつくるか」の議論に加わることの重要性は共有されていました。ただ、それらの取り組みをどのように束ねるのかについては、個人的にかねてよりの課題で、今回もその思いを新たにしたところです。
展覧会は7月6日まで。ソウル西村のOn Ground Galleryにて。
初日には高麗大学で成瀬さんと一緒のレクチャーをした。白馬の山荘が結構受けました。家の半分が外で、衣替えする山荘。僕も好きです、あの山荘。
最後に、Parkさんをはじめ3人の建築家とそのスタッフの皆さんのホスピタリティに、ホントに感謝です。
posted by naka studio at 01:59 | 出展・講演